2/11 建国記念の日
「建国記念の日」のテーマとして選んだのは、日本を象徴する花である桜。海外での新学期・新生活の始まりは、9月を中心に他の時期が多いのに対し、日本のみが4月となっており、日本人の節目となる春に「ぱっと咲き、さっと散る」姿は古来から日本人の心を捉えてきた。やはり、日本の始まりといえば、美しい桜だろう。
もちろん、桜は日本全国どこでも美しく見ることができるが、広島の桜は「水の都ひろしま」として発展してきた街並みを生かし、水辺の景色と一緒に楽しむことができる。この写真の撮影場所である「縮景園」も、桜をはじめとした様々な樹木が池を囲むように立ち並び、四季を問わず素敵な景観を楽しませてくれるが、桜の時期は特に人気の季節となる。
そして特に、年に一度、わずか10日間程度の桜の見頃の「夜桜ライトアップ」では、古き良き桜の美しさを引き立てるために職人技で作りこまれた光と桜のコラボレーションを観ることができる。
夜桜ライトアップと聞くと「ちょっとやりすぎ感」を感じる方も多いかもしれないが、桜の季節には縮景園をはじめとする各地の美しい桜のライトアップを是非見て頂きたい。現代の光を受けてまた違った美しさを魅せる古典と出会えるかもしれない。
いくらでも完璧なものが作り出せる現代の中で、日々変わりゆく木々の葉や色づきによって変わる自然を生かした姿は、その日その時だけのLIVEな景色に違いない。