2/6 茶道の日

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茶道の日」である2月6日は、茶道で湯を沸かすときに使われる「風炉(ふろ)」が由来。

この日の一言「身を調え、呼吸を調え、心を調える」は、茶道にも共通している考え方であり、禅の教えである「調身・調息・調心」のこと。「調身」身を調えるということは、姿勢を正すこと。「調息」息を調えるということは、呼吸を調えること。これらを行い、「調心」心を調え、落ち着いた気持ちを得ることです。

茶道でも、おもてなしの心に触れながら、身体や呼吸に意識を向けてお茶を楽しむことで、気持ちを調えていくそうです。

この禅や茶道に共通する考え方は、海外では「マインドフルネス」という方法で実践されています。マインドフルネスは、心をコントロールするための方法の一つですが、身体を楽にして呼吸に意識を向けることで「イライラ」や「焦り」などの駆け足になった心をリセットし、歪んだ心のバランスを調えるという考えで行われます。世界中の企業で実践されていて、その効果は一定の評価を得ているようです。

部屋でゆっくりしようとすれば携帯の通知が鳴り、旅先でのんびりしようとすれば電話がかかってくる…いつでも繋がっている故に、外からの干渉に溢れた現代の中で、外からの情報を自分でシャットアウトして自分の心を一定に保つのは難しい時代なのかもしれません。

そんな時は、携帯の電源を落として茶道の体験に出かけてみてはいかがでしょうか。私は茶道を本格的に習ったことはなく、茶道の体験をしたことしかありませんが、お茶を楽しむ一連の流れの中で気持ちが調い、その時間だけは外の世界のことを忘れることができました。

今回の写真に写っている女性の方々は、この日のお茶と園内散歩のために着物を着て来られたそうです。茶道においては、ただお茶を飲むだけではなく、着物や道具の準備も含めてお茶を飲むまでの自分の身体や心を調えることも大事なこと。一連の動作を通して心を調えるということは、イライラやストレスに特効薬のない現代人にこそ必要なことではないでしょうか。